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消えた妹が舞踏会に現れた夜

東京屈指の高級ホテル。その豪華な舞踏会場では、高橋家の長女・直美の誕生日を祝う盛大なパーティーが開かれていた。政財界の名士や旧家の関係者が集まり、シャンデリアの光が大理石の床を美しく照らしている。誰もが穏やかな夜になると信じていた。しかし、会場の大きな扉が静かに開いた瞬間、その空気は一変する。一人の若い女性が、質素なメイド服を着てゆっくりと中へ入ってきた。招待客たちは不思議そうに彼女を見つめる。直美はその姿を見た途端、表情を変えた。少女は静かに近づき、「お姉ちゃん、お誕生日おめでとう」と優しく語りかける。その一言だけで会場は静まり返った。直美は戸惑いながらも「あなたは誰?」と問い返す。しかし少女は何も責めることなく、小さな銀色の懐中時計を差し出した。「これだけ見てください。」直美は恐る恐る時計を開く。その中には、幼い二人の姉妹が桜の木の下で笑顔を浮かべる古い写真が収められていた。その瞬間、直美の記憶が大きく揺れ始める。

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